新型コロナワクチン、高所得国に偏り WHOが全世界での接種進展求める
(VOVWORLD) -世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は7日、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種がこれまでに42カ国で始まったものの、うち36カ国は高所得国と偏りが生じており、発展途上国を含む全世界での接種が進むよう求めました。
(写真:AFP/TTXVN) |
WHOによりますと、テドロス氏は加盟国代表との定例会合の冒頭発言で、高所得国でのみ接種が進んでいることを「問題だ」と指摘しました。「いくつかの国はより高値で(ワクチン購入の)取引をしようとしており、状況は悪化している」と懸念を表明しました。世界各地にワクチンが公平に行き渡るようにする取り組みを「台無しにしている」と非難しました。
WHOはワクチン開発に各国が共同出資・購入し、資金力の乏しい途上国にも供給させることを狙う「COVAX(コバックス)」という枠組みを、国際組織「Gaviワクチンアライアンス」と共に主導しています。(共同)